環境再生システム

自然環境をアシストする

私たち氣工社は「廃棄物」を「限りある資源」として再利用する装置の開発や、土壌・地下水汚染浄化事業の研究を通じて、「ゼロエミッション」に取り組み社会を支えています。

建設汚泥リサイクルシステム

建設工事により発生する汚泥を改良土として再利用するためのシステム

従来、都市土木工事等で発生する土は、支持力が低下しているために再利用されず廃棄され、新しい埋め戻し材が使用されてきました。しかし、循環型社会を目指す現代では、このような発生土も大切な資源です。
氣工社では、これら建設汚泥をリサイクルするための装置および技術をご提案しています。
残土に含まれる砂利・砂をサイズ別に分類するとともに、洗浄水を浄化して循環。脱水ケーキもケーキリサイクル機「ケークルⅡ」により第2種改良土として再利用できるようにします。

特長

  • 高含水の汚泥でも洗浄・選別処理が可能です。良質な砂・礫として再利用できます。
  • 安定処理した改良土は、粒状になるため取り扱いが容易で、多様な用途に利用できます。

代表的なフローと機械

建設発生土・廃コン・廃アスコンのリサイクルシステム

都市土木工事・ビル解体や道路補修工事などで発生する建設発生土・廃コン・廃アスコンなどを再利用するためのシステム

創造と刷新を繰り返し、常に暮らしの快適を追求している街・・・。その一方で、解体された建築物(マンション・ビルディング等)や道路舗装アスファルト等といった廃材を有効活用することが求められています。破砕機により40mm以下に砕いた廃材の中から、まずは鉄類を磁選機で回収。さらに、振動篩で選別を行い、路盤材や埋め戻し砂として甦らせるのが、氣工社が提案する「廃コン・廃アスコンリサイクルシステム」です。一般骨材に比べ、はるかに低コストで廃材を再生骨材へと生まれ変わらせることが可能です。

特長

  • 鉄筋などが混入した建設廃材からの鉄分回収が可能で、再生鉄として有効活用できます。
  • 廃コンは路盤材として、また廃アスコンは粒調材としてともに甦らせます。
  • 混合装置「パドルミキサー」の追加により建設残土の改良にも力を発揮します。

代表的なフローと機械

浚渫発生土砂再生システム

ダムや湖沼などから排出される浚渫土を利用するシステム

美しい景観を演出するとともに、生態系をやさしく支える河川や湖沼、港湾、ダムなどの水辺・・・。その水辺もひとたび表情を変えると、多量の浚渫土を発生させて底面を占領し、流量や貯水量を圧迫するばかりか、自然界や人間界へ大きな影響を及ぼしてしまいます。
その浚渫土を、安定処理し路盤材や盛土として有効利用可能な改良土にするのが、氣工社の「浚渫発生土砂再生システム」です。
泥水や廃水を中和処理等の適正処理をすることによりそのまま放流できるだけでなく、浚渫土に含まれるゴミの除去も可能で、環境保護にも貢献します。

特長

  • 分解可搬式ですので、次の現場への移動が可能です。
  • 浚渫土に含まれた、落ち葉や枯れ木といったゴミの除去もできます。
  • 「分離・回収・脱水」のステップにより減容化が図れ、効率よく再利用できます。

代表的なフローと機械

  1. 分離

  2. 異物除去

  3. 洗浄・分級

  4. 凝集・脱水

    可搬式フィルタープレス

  5. 安定処理

  • 中和処理は原料性状や処理工程による

脱水ケーキリサイクルシステム

脱水処理装置から排出される脱水ケーキを改良土へ再利用するシステム

「脱水ケーキリサイクルシステム」は、廃水処理装置から排出される脱水ケーキを、ケーキリサイクル機「ケークルⅡ」で連続処理することで、安定した改良土を生産するシステムです。
 脱水ケーキは、ケークルⅡ内で固化材添加後、解砕・混練を繰り返し、-5mmの第二種改良土(※)となって排出されます。一定期間の養生を経ることで、強度を増した改良土は、盛土・路盤材・セメント原料等として幅広く再利用できます。
※ 第二種改良土とは
 第二種改良土とは、土(泥土を含む)にセメントや石灰を混合し、化学的安定処理をしたもので、コーン指数800kN/㎡以上の強度があるものです。
改良後にそのまま使用できる適応用途としては、工作物の埋め戻し、土木構造物の裏込め、道路用盛土(路床・路体)、河川築堤(高規格堤防・一般堤防)、土地造成(宅地造成・公園緑地造成)、水面埋立などです。

特長

  • 固化材を添加し、優れた安定処理技術により、脱水ケーキを改良土として再生します。
  • 強度のある改良材になりますので、埋め戻し材、盛土材、路盤材等に利用できます。
  • 砕石骨材を混合すれば、道路路盤混合材としても活用できます。

代表的なフローと機械

汚染土壌浄化洗浄システム

重金属に汚染された土壌を浄化し、清浄土(埋め戻し)と汚染泥に分離

放射線物質、及び重金属で汚染された土壌の処理が急務となっています。
汚染物質は小さな土壌粒子(細粒土)に吸着します。当社では長年培った洗浄・選別・分級の技術を生かし、水で土壌を分級する「土壌洗浄法」を用いた汚染土壌の浄化洗浄設備をご提案いたします。
汚染物質を選別して場外処理量を削減し、清浄土を再利用するとともに、循環利用される洗浄水をも水処理技術で安全にします。

代表的なフローと機械

  1. 選別

  2. 定量供給

    エプロンフィーダ

  3. 洗浄・解泥

  4. 洗浄・選別

  5. 洗浄

  6. 異物除去

  7. 磨鉱・分離

  8. 洗浄・分級

  • ①ツインバイブロスクリーン

  • ②エプロンフィーダ

  • ③ドラムウォッシャー

  • ④トロンメル

  • ⑤ロッグウォッシャー

  • ⑥Hi・ウッズ・セパレータ

  • ⑦タマクロン

  • ⑧ハイメッシュセパレータ

災害廃棄物処理システム

災害で発生したガレキ(破砕/選別物)の木質系原料に付着した泥分や塩分の除去

地震や洪水、土砂崩れ等の災害で発生するガレキは莫大な量であり、全てを埋め立て処理できるものではありません。
ガレキには多種多様な物が含まれ、分別回収することにより再資源化できる金属等の不燃物、処理方法の一つとして焼却処分する必要がある可燃物とで大きく選別できます。
可燃物には、泥の付着・海水による塩分の付着があり、そのままの状態では焼却の際に多量の焼却残渣を生み、塩分により焼却炉に大きなダメージを与えてしまう事から、ガレキから除塩・除泥を行う必要があります。当社では、長年培った洗浄・選別・分級の技術を活かし、ガレキ(木質系可燃物)の除塩・除泥を目的とした災害廃棄物処理システムをご提案いたします。

代表的なフローと機械

  1. 定量供給

    エプロンフィーダ

  2. 洗浄・解泥

  3. 洗浄・選別

  4. 洗浄・分級

  • ①エプロンフィーダ

  • ②ドラムウォッシャー

  • ③トロンメル

  • ④ハイメッシュセパレータ