傾斜型バイブレーティングスクリーン
KVR型
KV-R型は、一般にリップルフロー型スクリーンといわれている強制振動篩で、アンバランスウェイトを回転させた時に起こる回転軸の振動現象(遠心力)を利用して円振動を起こし、篩分けする機能をもっています。円方向の大きい加振力による成層分離作用と傾斜による進行作用で、中小塊径処理物の篩分けにもっとも適しています。
また、シャワーパイプを装置して水洗式としても使用できます。

特長
- 用途が広い 構造が頑丈で、性能が安定しているので、大塊径の原石から細粒まで篩い分ける広い用途をもっています。
- 目詰まりが少ない 篩い面の傾斜と強力な円振動で、振動効率が高いので目詰まりが少なく、荷重の変動にも安定した作業能力をもっています。
- 処理量が大きい アンバランスウェイトの簡単な調整で、原料の形状や使用条件にあうよう振巾を変えることができるので、処理量は大きく、篩い分け精度がすぐれています。
- 動力費が安い コイルバネで据付面から完全に遊離しているので、防振効果が高く、動力のロスを防ぎ、動力費を軽減します。
構造
KV-R型は、振動枠、発振機構により構成され、振動枠中心部に設けられた発振機構により起動されます。
- 振動枠(上・下) 堅牢なフレーム構造で、鋼板・形鋼によって組立られ、フレームは篩い面支持枠となって織網・打抜網どちらでも取り付けられるよう設計されています。篩い枠は一床式、二床式があります。
- 発振機構 発振機構は振動枠中央に位置し、軸と両端のアンバランスウェイトによって発生する遠心力を発振源とする構造になっています。この軸は軸受ボックスを介して振動枠に固定され、発生した遠心力を100%振動枠に伝達します。遠心力(振巾)は軸両端のアンバランスウェイトを増減することで調整します。
型式仕様
型式 | 段数 | 寸法 mm | 動力 kW |
---|---|---|---|
KVR618-1R | 1 | 600×1800 | 2.2×4 |
KVR618-2R | 2 | 600×1800 | 3.7×4 |
KVR624-1R | 1 | 600×2400 | 2.2×4 |
KVR624-2R | 2 | 600×2400 | 3.7×4 |
KVR918-1R | 1 | 900×1800 | 2.2×4 |
KVR918-2R | 2 | 900×1800 | 3.7×4 |
KVR924-1R | 1 | 900×2400 | 2.2×4 |
KVR924-2R | 2 | 900×2400 | 3.7×4 |
KVR1224-1N(H) | 1 | 1200×2400 | 3.7(5.5)×4 |
KVR1224-2N(H) | 2 | 1200×2400 | 5.5(5.5)×4 |
KVR1230-1N(H) | 1 | 1200×3000 | 3.7(5.5)×4 |
KVR1230-2N(H) | 2 | 1200×3000 | 5.5(5.5)×4 |
KVR1236-1N(H) | 1 | 1200×3600 | 5.5(7.5)×4 |
KVR1236-2N(H) | 2 | 1200×3600 | 5.5(7.5)×4 |
KVR1530-1N(H) | 1 | 1500×3000 | 7.5(11)×4 |
KVR1530-2N(H) | 2 | 1500×3000 | 7.5(11)×4 |
KVR1536-1N(H) | 1 | 1500×3600 | 7.5(15)×4 |
KVR1536-2N(H) | 2 | 1500×3600 | 7.5(15)×4 |
KVR1542-1N(H) | 1 | 1500×4200 | 11(15)×4 |
KVR1542-2N(H) | 2 | 1500×4200 | 11(15)×4 |
KVR1548-2N(H) | 2 | 1500×4800 | 11(15)×4 |
KVR1842-1N(H) | 1 | 1800×4200 | 15(18.5)×4 |
KVR1842-2N(H) | 2 | 1800×4200 | 15(18.5)×4 |
KVR1848-1N | 1 | 1800×4800 | 15×4 |
KVR1848-2N | 2 | 1800×4800 | 18.5×4 |
KVR1854-1N | 1 | 1800×5400 | 18.5×4 |
KVR1854-2N(H) | 2 | 1800×5400 | 18.5(22)×4 |
- 仕様は予告なく変更することがあります。